柔道棟田(松山市出身)引退 元世界選手権王者 「よく頑張った」県内関係者ねぎらう
警視庁は24日、男子柔道の重量級で活躍した同庁警部補の棟田康幸選手(35)=愛媛県松山市出身=が引退したと発表した。今後は2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、後進の指導に当たる。
同庁によると、体力の限界を感じたことや、十分に活躍できたという充実感もあり引退を決めたという。棟田選手は所属先を通じ「長い間温かいご声援をいただいた皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。今後は恩返しのつもりで後進の育成に全力を尽くします」とコメントした。
棟田選手は、全日本選手権に10年連続出場の実績を持つ父利幸さん(68)の影響で柔道を始め、石井北小卒業後、柔道私塾の講道学舎で鍛えられた。東京・世田谷学園高で頭角を現し、明治大へ進学。身長170センチと小柄ながら、井上康生さん(現日本男子代表監督)や鈴木桂治さん(同コーチ)らと並ぶ男子重量級の中心選手として活躍した。